私が働く理由

よしどめ歯科スタッフ:歯科助手さんからのメッセージ

私は短期大学を卒業後、歯科助手として歯科医院で働き始めました。

働き始めたきっかけは歯科のお仕事に憧れがあったり、明確な目標があったりしたわけではありません。両親が歯科医院で働いていたということもあり、ただなんとなく受けてみようかなという甘い考えでした。しかし実際に働いて見ると、初めて聞く言葉、初めて見る器具など、わからないものばかりでした。診療のアシストについた時も、先生の言っていることがわからなかったり、うまく患者様に声かけをしたりすることができず、勉強の毎日でした。

ですが、セミナーに参加させていただいたり、優しい先輩方が診療後にわからないことを教えてくださったり、スタッフ全員で勉強会をしたりと、とても恵まれた環境の中で勉強することができました。わからないことやできないことは、まだまだたくさんありますが、少しずつできることも増え、この仕事にやりがいを感じられるようになってきました。

仕事を始めて一年ぐらい経った頃、同じくらいの時期に入ったスタッフと比べると自分の仕事の量が少なかったり、スピードや覚えが遅かったりと自分の技量の無さに「この仕事は向いていないのではないか」と落胆し、私は何がしたいのか? 医院のために役に立てているか? 何ができるのか? そんなことを考える日々が続きました。

そんなある日、小学生の患者様がきました。その子はむし歯があり、治療が必要なのですが、嫌がって口を開けてくれませんでした。私はその子が治療をする気になるまで、学校のお話、ペットのお話、家族や習い事のお話など、いろいろ聞きました。

最初は何も話してくれませんでしたが、だんだんと心を開いて話してくれたので、もう一回だけ治療を頑張ってみようと言いました。するとその子は、もうちょっとだけ頑張って見ると言い、最初はあれほど嫌がっていた治療でしたが、その後すんなりと治療することができました。

治療が終わって帰る前に、その子にお手紙をもらいました。そこには、その子と私の似顔絵が描いてあり、その横に、

「わたしのためにありがとう」

という文字が書かれていました。この時、本当にこのお仕事をしていてよかったと、心から思いました。職場においての存在意義がわからず、また自分の成長の遅さに落ち込んでいましたが、その子のようにもう少し頑張ってみようと思えるようになりました。

まだまだ未熟で、これからもたくさんの壁にぶつかり、失敗することもあるかと思います。でも、たった一人でもありがとうと思ってもらえたことを忘れずに、これからもたくさんの患者様やスタッフに必要とされる存在になりたいと思います。今の私の目標は「ありがとう」を一番言われるスタッフになることです。