「話し下手」と「聞き上手」

よしどめ歯科スタッフ:歯科技工士さんからのメッセージ

突然ではありますが、私は、なかなかの人見知りなのです。

ですので高校生の時分、将来の進路を決める際に「これからの時代は医療系だよな・・・看護師? 人と関わりすぎる・・・あ、歯科衛生士なら患者さんは口を治療されている間は話せないし、そっちにしようか」という単純な考えで、歯科衛生士になるための学校を探し始めました。すると、さらに私の求める職業があることを知りました。

「歯科技工士」です。

物を作るのも、細かい作業をするのも好きですし、なにせ裏方の仕事。「人と関わらなくて済む!」と、またまた簡単に歯科技工士になろうと決めたのです。
こうして歯科技工士の専門学校へ通い始めましたが、学科、実技とも想像以上に面白く、無事に卒業。そして国家試験にも合格することができました。
そして就職。わたしは「よしどめ歯科」で院内技工士として働き始めました。

ここで初めて私は誤算に気づいたのです。

思っていた以上に患者さんと関わる・・・院外技工士ならまだしも、院内技工士は、シェードの確認や歯の形の相談なども直接話をしますし、さらに私は歯科助手の業務も行うことになりました。想定外です。そして追い討ちをかけたのが理事長の言葉。

「診療中のスタッフ同士のおしゃべりはダメだけど、患者さんとならどんどんおしゃべりしなさい。」

「コミュニケーションシート」という、今日患者さんとどのような会話をしたか、を記す専用の用紙までありました。働き始めてしばらくの間、私はなかなかその紙に記入する機会がありませんでした。挨拶以外、別に必要ないでしょ、程度の考えでしかありませんでした。

しかし働き始めて数ヶ月すると、私の顔を覚えてくださってた患者さんの方から話しかけてくれるようになりました。そしてある時、こんなことを言われたのです。

「ここに来て、若い方達と話をして優しくしてもらって、こちらも元気が出ます」と。

きっと私はほとんど聞き手でしかなかったでしょう。それでも。患者さんにとっては楽しい時間だったんだ。その時初めて気づいた私は、話すのは苦手でも、せめて聞き上手になろう、そう思いました。

こんな感じですが、私もここで働き始めて6年目になります。多分今でも、他のスタッフに比べると話し下手だと自負しています。
しかしコミュニケーションの方法はいろいろあります。私は「聞き上手」を目指して、これからも患者様と信頼関係を築いていこうと思います。